ISE12.1:Direct SPI Programming モードの廃止について
2010/07/23 -

 Xilinx社の開発ツールであるISEのバージョンアップにより、iMPACTにてDirect SPI-ROM Programming が廃止となりました。

 弊社のXilinx対応FPGAボードではJTAGバッファ後にマルチプレクサを設け、コンフィギュレーション用SPI-ROMに直接アクセスできる設計になっております(古い設計の製品には、いくつか例外がございます)が、ISE12.1以降ではこの機能をご利用になることは出来ません。

関連情報と代替手段となりますIndirect SPI Programmingについて下記にまとめました。
Indirect SPI Programmingの具体的な操作手順はこちらのページにて解説しております。

(※編集時のiMPACTのバージョンはRelease12.1 M.53dです)


◆廃止に関する情報

Xilinxアンサー:
 36156 - iMPACT 12.1 - Direct SPI プログラムの実行方法
 36156 - iMPACT 12.1 - How do I run Direct SPI Programming?

Xilinxフォーラム:
 Direct SPI programming supported in IMPACT 12.x?


◆廃止の実際



10.1と比べて随分減っています。メニューは3つのみです。

日本語アンサーには「グラフィック ユーザー インターフェイスから Direct SPI が設定できないようになっています・・」、とありますので、一応バッチモードでも確認いたしました。
ご覧のようにバッチモードでもDirect SPI-ROM Programming機能は削除されているようです。




◆Indirect SPIモードが利用できます

 Directモードに代わりに、Indirectモードでアクセスします。
JTAGから間接的にSPI-ROMにアクセスする方法です。専用のIP(*.cor、iMPACTが暗黙的に使用)によりFPGAを経由してSPI-ROMへアクセスします。

Indirectモードに対応したデバイスでは、デバイス認識時に自動的に追加を問われるようになりました。
割り当てるファイル形式は*.mcsです。






 対応SPI-ROM、xilinxデバイスに関しては下記表を参考にしてください。(iMPACTのHelpより抜粋)




具体的な操作手順はこちらのページにて解説しております。



◆旧バージョンのiMPACTを使用することもできます

 アンサー等にありますように、11.4以前のiMPACTであればDirect SPIが使用できます。(11.5は未確認です)
Xilinxサイトからプログラミングツールのみのインストールパッケージをダウンロード可能です。

iMPACT単体でのインストールは、ISEパッケージインストール時に「Lab Tools」を選択します。
旧iMPACT使用時に環境変数の設定値を気にする必要はありません。



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