オーディオ用TOSLINKによる文字通信

2003/02/14-

TOSLINKの概要

 CDやMDのデッキの裏面には,デジタルインターフェースが装備されているものがあります.デジタルインターフェースには同軸ケーブルや光ファイバを利用したものがあり,光ファイバを利用したものをオプチカルリンクやトスリンク(TOSLINK)と呼びます.下の写真はオーディオ用のモジュールであるTOTX173とTOTX179 (東芝) で,共立エレショップ千石電商で安価に購入することができます.オーディオ用以外にもデジタル伝送用として,プログラマブル・コントローラ (PLC) などに利用されている双方向タイプもあります.
 光ファイバをつかう最大のメリットは、ノイズから相当程度に解放されることです。また絶縁性も完璧ですから、その活用範囲は広いと思われます。
TOTX173/TOTX179(東芝)

トスリンクとTOSLINKは東芝の商標です.

 今回は,共立エレショップで販売されているSK10というアダプターキット (下写真) を利用しました.このSK10は,TOTX173 (送信) とTORX173 (受信),RCAピンジャックとインバータIC (HCU04F) が装備されているので,トスリンク以外にも同軸ケーブルによるデジタル伝送の実験も行えます.
9SK10:共立エレショップ

 USBからの信号を伝送するために,ASB−004 と SK10 を下の写真のように接続しました.
ASB-004 + SK10

 SK10へ電源を供給するために,GPIFの5.0VとGNDと接続し,以下の回路のようにTOTX173とTORX173の送信/受信の信号をFPGAのI/Oに直接接続します. 電源以外で,接続する信号線は2つしかないので,非常に簡単にできます.



 USBからのパラレル信号をシリアル信号を変更するのは,RS-232Cと同じ要領で行います.FPGAのソースコードを利用される場合には,下よりダウンロードして下さい.キーボードから文字を打てば,エコーして返ってきます.このとき光ファイバをTOTX173とTORX173間をつないでください.確認は通信ソフトなどで,キーボードから入力(送信)した文字が,画面に表示されること確認できます.

   ●TOS_TEST01.vhd
   ●PLSGEN.vhd
   ●RX.vhd
   ●TX.vhd
   ●
USB_ARBITER.vhd

 上の回路では,TOTX173とTORX173の伝送速度である 6M b/s まで伝送できませんし,一度に大量に送信すると取りこぼしもあります.近いうちに修正したものを報告いたします.申し訳ございません.また時間があれば,インターフェースフォーマットを理解し,CDデッキからビットストリームを解釈できるようなものを作成したいと思います.


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